非線形応用数理セミナー

 

Nonlinear Applied Mathematics Seminar

 

 

3

日時:2017年6月13日火曜日 午後4時30分 − 午後6時

場所:早稲田大学西早稲田キャンパス51号館17−08

 

題目:半古典的波束のハミルトン力学

 

講演者:Prof. Tomoki Ohsawa (大澤知己),(University of Texas at Dallas, USA)

概要: 古典力学と量子力学の基礎方程式はどちらも、適切なシンプレクティック構造を用いて、

ハミルトン力学系として記述されることはよく知られている。この講演では、そういった幾何学的構造を用いて、

量子力学と古典力学の境界である半古典領域の力学をハミルトン力学系として記述する。

特にHagedornによる半古典的波束の力学を対象とする。

 

 2

日時:2017年4月21日 金曜日 午後時30分 −

場所:早稲田大学西早稲田キャンパス 63号館04−22

 

講演題目:  ネットワーク上の結合振動子系の同期現象

講演者: 千葉逸人 (九州大学マス・フォア・インダストリ研究所)

 

講演概要: 同期現象の代表的な数理モデルとして知られる蔵本モデルは、全ての振動子が互いに結合している力学系であり、

結合強度を大きくすると同期解が生じることが知られている。本講演では、振動子たちの結合が非自明なネットワークであるような

一般の蔵本モデルに対して、一般化スペクトル理論やグラフの連続極限を用いて、非同期解から同期解への相転移を調べる。

特に、ネットワークの離散構造がダイナミクスに与える影響を明らかにする。

 

 1

日時:2016年12月26日 月曜日 午後時 −

場所:早稲田大学西早稲田キャンパス62W号館1階大会議室

 

講演題目: 連続の式に基づくラベル変数を用いたコロイド粒子系の理論

 

講演者: 大信田丈志 (鳥取大学工学研究科機械宇宙工学専攻)

 

講演概要: 連続体力学の記述方法には、周知のようにEuler記述とLagrange記述がある。Lagrange記述での独立変数(ラベル変数)は、必ずしも初期位置である必要はなく、物体要素の世界線を識別できる変数であれば何でもよい。ここで特に興味があるのは、扱う問題に含まれる物理的な場の変数に基づいてラベル変数を構成できるような場合である。今回のセミナーでは、その具体例として、1次元または2次元以上の密度場に対する連続の式に基づくラベル変数の構成と、それを用いたコロイド粒子系の理論、すなわち多数のBrown粒子が互いに運動を妨げ合うような系での粒子の変位に関する統計量を求める理論的試みを紹介する。

  

 

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セミナー世話人:丸野健一
(応用数理,非線形科学の周辺の話題についてのセミナーを不定期に開催します。話題を提供して下さる方は大歓迎です。)